楽園の中の地獄を走りきれ! ハワイ島横断 250km

楽園の中の地獄を走りきれ! ハワイ島横断 250km

楽園の中の地獄を走りきれ! ハワイ島横断 250km

2018年1月3日放送



常夏の島、ハワイ

真っ青な海

白い砂浜


そんな南の楽園で、

ボロボロになって走り続けるランナーたち



今回は250kmを走りぬく超長距離レース

舞台は火の島、ハワイ島

地獄の窯がランナーたちを待ち受ける


はじめての超長距離レースが行われ

初代王者を目指すアスリートが

世界中から集った


優勝候補はスペインのヴィセンテ・ガルシア

優勝11回 百戦錬磨の強者だ

そして、スイスのフロリアン・ビュー

アルプスの山々で鍛え上げた高速ランナーだ

二人に挑むのは

日本の若武者 若岡拓也

わずかの差で表彰台を逃した苦い経験から

雪辱に燃えている

彼らが挑むのは標高2000mを越える溶岩だらけの山

猛烈な雨が降りしきるジャングル


どんなに体が悲鳴を上げても

ライバルには負けない

絶対に走り抜く








常夏の島ハワイ。

世界有数の楽園イメージが180度変わるような

過酷な長距離レースが、

ハワイ島で初めて行われた。

250kmの道のりを、7日間かけて走り抜く。

観光客であふれるビーチから一歩離れ、

山に入ったとたん冷たい雨がたたきつけ、

ごつごつの溶岩で足は傷だらけ。

さらにつかれた体に追い打ちをかける

標高2500メートルの薄い空気。

屈強なアスリートたちも次々とへたり込む様子は

まさに地獄だ。

日本人を含む激しいトップ争いと

完走を目指して強い思いで走る選手たちを追う。


<マウナ トゥ マウナ ウルトラとは?>


レースの正式名称は「マウナ トゥ マウナ ウルトラ(Mauna to Mauna Ultra)」。

アメリカのグランドキャニオンで行われている

「グランド トゥ グランド」というレースを主催している

オーガナイザーが2017年、ハワイ島で初めて開催したレース。


レースの名前の由来はハワイ島を代表する

マウナ・ロア火山とマウナ・ケア火山をコースとするため。

水以外の必要なものはすべて、背負って走るのがルール。

優勝や入賞しても賞金はない。

完走すると記念メダルが貰える。


<番組で紹介したおもな出場者>



若岡拓也さん
(4年前、転職を機に、初めて長距離レースに参加。
2016年に参加したナミビアの250kmレースでは3位とわずか23秒差で
表彰台を逃したことから、このレースでは表彰台を狙っている。)


ヴィセンテ・ガルシアさん
(本業はスペインの消防士。
これまで参加した250km以上のレースで13戦11勝と無類の強さを誇る。)


フロリアン・ビューさん
(スイスの精密機械技師。2016年にアメリカ・グランドキャニオンで行われた
273キロレース(Grand to Grand Ultra)で大会新記録で優勝した若手のホープ。)


ルイージ・テルジーニさん
(イタリア出身でバイオ科学メーカーのマネージャー。
これまで参加した長距離レースでは入賞したことはないダークホース。)


シルヴィア・ラバグリアさん
(ハワイ生まれのハワイ育ち。本業は乗馬インストラクター。
一人娘がを育てながらトレーニングを続ける主婦ランナー。)


サンディ・サックリングさん
(オーストラリアで教育関連企業のマネージャーをしている。
50歳を過ぎてから走りはじめた。)


マイク・ジュリアンさん
(イギリスでスポーツ栄養食品の販売をしている。
白血病を患いながらも、サンダルで完走を目指す。)






ハワイ島初のグレートレース

一時は地獄だと思えた楽園の島は

飛び切りの達成感に満たされた


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