大氷原に立ち向かえ ~カナダ北極圏567km~

大氷原に立ち向かえ ~カナダ北極圏567km~

大氷原に立ち向かえ ~カナダ北極圏567km~

2017年5月5日放送



風が痛い

こんな吹雪の中、

俺はなんで走っているんだ


北緯66度33分

北極圏

凍てつく氷の道が戦いの場

目指すは567km先のゴール

昼も夜も関係なく走りぬく

平均気温は、マイナス30度

完走できるのは3割に満たない

凍傷や低体温症

危険をはらむレースだ


いつになったら見えてくるんだ

ゴールまで持つか?

寒さと疲れでギリギリだ

戦う相手は自分自身

それでも前に進む

世界の果て、北極圏で、

もう一度俺は生まれ変わる





氷点下38度の北極圏、

自分の足だけで567kmもの距離を進む

サバイバルレースが行われた。

カナダ北西部・北極圏で開催されたレース

「アークティックウルトラ」(全長567km)。

風速20mの猛吹雪、

吐く息はたちまち凍りつき、

顔からつららが下がる。

過去ゴールにたどり着けたのはわずか3割にも満たないという

過酷なレースに日本人を含む17人のランナーが挑んだ。


あるものは過去の屈辱を晴らすため、

あるものは病気に負けない勇気を示すため、

大氷原に立ち向かった男たちの8日間のドキュメント。


<アークティックウルトラとは?>



アークティックウルトラは、

カナダ国内で唯一陸路で北極圏へ行くことができる

デンプスターハイウェイのイーグルプレンズをスタートし、

北極圏内の集落、「フォートマクファーソン」と

「イヌヴィック」を経由し、

カナダ1の大河・マッケンジー川が凍結したアイスロードを通って、

先住民の漁師町「タクトヤクタック」を目指す、

全長567kmのサバイバルレース。


<番組で紹介したおもな出場者>



ティベーリウ・リシェリウさん
(前回王者で優勝候補。ルーマニア北部の山岳地帯に生まれ、
寒さに強いことから“アイスマン”の異名を持つ。)


ロディ・リドルさん
(かつては自転車競技のスコットランド代表として活躍。
30歳で引退後、本格的に山岳レースをはじめた。
糖尿病を患いながらも、あえて過酷なレースに挑む)


樺澤秀近(かばさわひでちか)さん
(過去2回の極寒レース出場はどちらもリタイア。
苦い経験を踏まえ、今回は初の完走を目指す。)


スコット・ドナテリさん
(地元カナダから出場。子供の頃から憧れていた北極圏を走破するため、
厳しいトレーニングを積み体を鍛えてきた。)


グレッグ・ロードリーさん
(ニュージーランドから初挑戦、初完走を目指す。)


ホアキン・キャンデルさん
(スペイン人のパイロット。
極寒のレースは初めてだが「苦しみすらも楽しみたい」
それがモットーの陽気なラテン男。)



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