絶景を駆け抜けろ！～激走 富士山麓168km～
2018年7月1日放送
日本が世界に誇る明峰
富士
その山頂から見下ろす険しい山々で
とてつもなく過酷なレースが行われた
168km
フルマラソン４回に匹敵する超長距離を
一気に走り抜ける
夜も昼もお構いなし
不眠不休でしのぎを削る
ランナーの前に立ちはだかる垂直の崖
登っても登っても終わらない急斜面が
疲れ切った肉体に追い打ちをかける
世界各地で行われる山岳レース
中でも厳しいことで知られるこのレースに
世界中の強者が終結した
迎え撃つ日本の精鋭たち
誇りと意地をかけて走る
絶景の富士山麓を舞台に繰り広げられたグレートレース
稀に見る大激戦
そのすべてを見届けろ
今年4月、富士山の麓に広がる険しい山々で、
フルマラソン4回分に匹敵する168キロを
不眠不休で走るという過酷なレースが行われた。
越えなければならない山頂や峠はおよそ30。
登る高さを合計すると8100mにもなる。
難コースとして知られ、
攻略を目指して世界のトップランナーが集結。
迎え撃つ形となった日本の有力選手も交えて、
まれにみる大激戦となった。
選手を励ますように多彩な姿を見せる
富士の絶景とともに伝える。
＜ウルトラ・トレイル・マウント・フジとは？＞
ウルトラ・トレイル・マウント・フジ (ULTRA-TRAIL Mt.FUJI, UTMF) は、
2012年から始まった、山梨県・静岡県をまたいで開催されている
トレイルランニングのウルトラマラソンレース。
総距離はおよそ100マイル（168km）、
累積標高差は約8,000m、
制限時間は46時間
＜番組で紹介したおもな出場者＞
大瀬和文（日本）
学生時代は大学駅伝の選手、
今は長野の村役場で働きながら山岳レースを続けている。
日本で行われた100マイルレースで優勝したこともある実力派のランナー
奥宮俊祐（日本）
国際大会で何度も上位入賞
日本では数少ないプロランナー
元自衛官で、スタミナを武器に数々の山岳レースで優勝してきた
今大会では上位入賞を目指す。
奥宮と大瀬は同じ大学の陸上部出身で、奥宮が2年先輩
ディラン・ボウマン（アメリカ）
優勝候補の筆頭
スポーツ用品メーカーで働きながら各地の山岳レースに参戦
160kmを超える長距離レースで２度の優勝経験がある
９年前にレースをはじめ、初レースで上位入賞。たちまち虜となっていった
アントワーヌ・ギヨン（フランス）
優勝候補
山岳レース歴は17年
160kmを超えるレースで７回も優勝した世界的プロランナー
パウ・カペル（スペイン）
スペインで行われた国際大会で２連覇
売り出し中の新鋭ランナーだが
160kmを超える長距離レースでは優勝経験はない
山岳レースを始めたのは５年前
その前は将来を期待されたフットサルの選手。しかし、
ケガにより選手生命を絶たれ、その後リハビリで山道を走ることから始まった
土井陵（日本）
小原将寿（日本）
体力も気力も使い果たした
それでもひたすら進む
ただゴールを目指して
完走したのは1480人中1077人
ひときわ大きな声援を浴びて
最後のランナーがゴールに辿り着いたのは
スタートから45時間58分後だった
グレートレース
走り抜いたもの全員が
大切な何かを勝ち取った
【ＮＨＫグレートレースのＴＯＰへ】
