頂上決戦!モンブラン大激走 170km

頂上決戦!モンブラン大激走 170km


頂上決戦!モンブラン大激走 170km

2019年1月2日放送



ひたすら駆け上がり

まっしぐらに駆け降りる

険しい山々を自らの足で走る「トレイルレース」

限界に挑む超人ランナーたちの頂点を決める戦いがある


UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)


ヨーロッパ最高峰モンブランを一周する全長170km

絶景の真っただ中を颯爽と走る

腕に覚えのあるランナーなら誰もが憧れる夢のレースだ

しかしアルプスの大自然はハンパじゃない

気温マイナス2度

風速30mの嵐

古来人々から魔物が棲むと恐れられてきたモンブラン

想像を絶する苦難を乗り越えた者だけが

世界一のトレイルランナーの称号を得る



目まぐるしくトップが入れ替わる壮絶な展開

頂点に立つのは誰だ!?








雪に覆われた明峰モンブラン

スタート地点はモンブランの登山口フランスのシャモニー

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)は2018年で16回目

世界80の国と地域から2600人ものランナーが集った



今大会断トツの優勝候補がスペインのキリアン・ジョルネ 30歳
UTMBには4回出場し、優勝3回、準優勝1回
トレイルレース界の頂点に君臨する絶対王者

誰がキリアンを倒すのか?




最有力候補はアメリカのジム・ワームスリー 28歳

2017年のUTMBでは100km地点まではトップを走り、5位入賞
一躍世界のトップランナーに名乗りを上げた
UTMBは過去15回のほぼ全てを地元のヨーロッパ人が制覇
アメリカのランナーにとってUTMBで優勝することは悲願である



レース当日
雨が降り、気温は15度と肌寒い
それでもスタート地点には大勢の観客が詰めかけた
世界一のトレイルレース
観客の盛り上がりも世界一


午後6時
頂上決算の幕を開けた


コースはモンブラン山麓を一周する全長170km
険しい登山道を駆け抜けるノンストップレース

スタートして間もなく日没
暗い山道を走り続ける
トップ選手たちが100kmを越えた付近でようやく夜更けを迎える
途中2000m級の峠を8つ越えなければならない
登ることになる高さの合計は10,000mにもなる
トップランナーでさえゴールまで20時間以上かかる




スタートから2km
先頭で来たのはアメリカのジム
学生時代は陸上の中距離で活躍した
24歳でトレイルレースに転向するとスピードを武器に
数々の大会を制してきた

第2集団は団子になっている
キリアンは10位
まだ様子をうかがっている


10km地点
最初の登りに差し掛かった
先頭は2人
アメリカのジムとアメリカのザック・ミラー




ザックはアルプスを走る101kmのレースで優勝したこともあるプロランナー
またの名を「コロラドの爆走王」
最初から最後までアドレナリン全開
それがザックのポリシー

アメリカの飛ばし屋2人がトップに出た
このスピートについていけるランナーはいるのか?

いた!
キリアンだ!流石は絶対王者
ライバルの背中に張り付き、疲れを見せればスパートをかける
スタミナとスピードを併せ持つキリアンならではの戦い方だ

ジムとザックはこのキリアンを振り切り
アメリカ人初優勝を飾れるか?


トップから遅れること20分
ランナーたちが列をなして山道を進む
その中に日本人がいた




丹羽薫(にわ かおり) 日本女子を代表するトレイルランナー

トレイルレース歴は6年
数々の国際大会で輝かしい実績を残している
UTMBは2016年初出場で女子8位
2017年には4位に輝いた
ところが実は腕を骨折したまま走っていたというからものすごい精神力

現在女子41位どこか調子でも悪いのか
後半追い上げ型なので最後に力を残して
後半でどんどん順位を上げていくことで
去年よりタイムを更新できると考えている
表彰台を狙う丹羽の戦いに注目



午後8時
長い夜が始まる

トレイルランニングでは昼と夜の走り方はまったく違う
ルートが見渡せない上に足元の障害物を確認しながら進むため
スピードがだせない
その上、また雨が降り始めた

トップ争いは35km地点
ここから険しい登りが5kmも続く

トップで来たのはアメリカの爆走王ザック
暗闇の悪路をものともせず駆け足だ

2位のジムは長い脚を生かして大股で登る
すぐ後ろにはキリアン

三つ巴の争いが2時間も続いている



午後11時
50km地点の村では気温5度という寒さにも関わらず
大勢の観客が山を越えてくるランナーたちを待っていた

トップでやってきたのはザック

ここはエイドと呼ばれる補給所
水や食料をボランティアの村人たちが提供してくれる

ザックから30秒遅れてジムが到着

さらに30秒後キリアンも来た



52km地点
また登りに差し掛かった

先頭はザック
すぐ後ろには相変わらずキリアンがいる

トップで走れれば後ろのことは気にしない
流石は爆走王

ところでもう一人のアメリカ人のジムは?
8分後ジムが来た
ペースが遅い
直前のエイドを出てからなぜか体が動かなくなったという
原因不明の不調
モンブランに棲むという魔物の仕業なのか?


トップ争いは下りに入った
先頭を走るのはザック
夜の山道でなぜこんなに飛ばせるのか?
うしろについていくキリアン
ザックを抜き去るタイミングを虎視眈々と狙う

この2人もう5時間も一緒に走り続けている
我慢の時間が続く




10分後3位の選手がやってきた
ジムじゃない
誰だ!?

フランスのグザビエ・テベナール
下りでジムを追い抜き3位に浮上した



アルプスの麓で生まれモンブランを知り尽くした地元のランナー
UTMBは2013年に初出場で優勝
2度目の2015年でも優勝
ところが3度目の挑戦となった2017年は突然の不調に襲われ4位と失速
期待を裏切った
ライバルを意識せずにマイペースを貫く
モンブランの恐ろしさを知るグザビエならではの作戦



トップ争いは65km地点まで進んだ
この時点で1位ザックと2位キリアンの差はわずか10秒
3位のグザビエが10分差で追い上げる
さらにそのあと4分差でジムが走る

15分以内に4人がひしめく大混戦だ



午前0時過ぎ
40km地点

日本の丹羽薫
順位は女子37位
5時間で4人抜いた
さすが後半追い上げ型
調子が出てきたようだ



下りに入ると一気に加速
軽やかな足取りで駆け降りていく

今回丹羽は大会1か月前に現地入りし、
コースを走りこんできた
その距離はなんと800km
もともと下りの走りには定評のある丹羽
トレーニングで身に着けた土地勘を生かして
さらにスピードを上げる

わずか10kmで6人の女子選手を追い抜き31位に浮上した



UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)が始まったのは2003年
第1回の参加者は660人
あまりの過酷さに選手たちは次々と脱落
ゴールまでたどり着いたのはわずか67人
アルプスを走り抜く難しさ、そして壮大なスケールは
ランナーたちの冒険心を掻き立て挑戦者は年々増加
厳しい参加資格があるにも関わらず6000人もの応募が集まる人気ぶり
トップランナーの激走を応援に駆け付けた観客はなんと5万人
一大スポーツイベントになった
今回ヒーローになるのは誰か?
この後レースは中盤に差し掛かる



午前2時
レース開始から8時間
78km地点のエイドにトップが現れた
爆走王ザック

トップランナーには補給の準備やレース状況をアドバイスしてくれる
サポーターがついている
ザックを支えるのはアメリカのレース仲間だ

2分後、キリアンが来た
キリアンには専属契約を結ぶプロのサポートチームが付いている
いつ、どこで、なにを、どれくらい食べるべきなのか?
綿密に計算してある

気合をいれてザックが出発

キリアンは1分後に出発

入れ替わりで、今度はグザビエが来た
落ち着いた表情だ
地元メディアの取材を受ける余裕すらある
グザビエ、とことん徹底したマイペース作戦だ

この先はレース最大の難関が待ち受ける
コースの最高到達点
標高2537mのフェレ峠
気温はマイナス2度
猛烈な風が行く手を遮る
毎年トップ争いが大きく動く過酷な区間



午前6時
トップの選手が峠に近づいてきた
2人いる
前はザック。後ろはグザビエだ。キリアンはどうした!?

勝負が動くフェレ峠
何かが起こる

最高地点の風速は30m
台風並みだ

流石のザックもここでは走れない



午前6時10分
ザックとグザビエがフェレ峠を通過

キリアンは
3位、4位のランナーが通過しても現れない
キリアンに何かあったのか?

最後に見たエイドでは調子は悪そうではなかった
それがリタイヤとは…

優勝候補筆頭のキリアンが蜂に刺されてまさかのリタイヤ
やはりモンブランには魔物が棲んでいる



そのころもう一人の優勝候補ジムも苦しんでいた
順位は18位 トップから1時間以上も遅れて78km地点に到着した

足は筋肉痛でギシギシと痛む
それでもジムは復調を信じて前に進む



トップ争いは105km地点
先頭はグザビエだ
初めてトップを譲ったザック
しかしぴったりと張り付いている

声援を受けてザックがスパート
あっという間に差が開く
ザックが飛ばす
爆走王の本領発揮だ



110km地点のエイドに到着

30秒後グザビエが来た
少し息が上がっている

一方のザック 呼吸は落ち着いている

グザビエの肩を叩いてザックが出発
軽快は足取りだ

ザックのギアがさらに上がった
なんてスピードだ

グザビエもエイドを出た
落ち着き払った表情
差を付けられても全く焦る様子はない



午前7時30分
レース開始から13時間30分

後続のランナーたちがフェレ峠に挑んでいました

ジムです
なんと42位
体が重そう


筋肉痛に低血糖これほど不調が連発する理由は本人にもわからない
結局体調はもどらずリタイヤを決断

優勝候補の二人が相次いで脱落
モンブランの魔物に飲み込まれた



トップ争いはどうなった?
115km地点
グザビエが追い付いている
そして、抜いた

徹底して自分のペースを守ってきたグザビエ
「してやったり」だ

ザックは大丈夫なのか?

これまでペースを変えなかったグザビエがペースを変えた

爆走王ザック付いていけるのか?



午前8時
レース開始から14時間

トップは120km地点
残り50kmの勝負だ

二人が並んで走っている
一時は離されたザックが驚異の粘りで追いついた

その時、猛烈な勢いでトップに迫るランナーが現れた
鋭い目つき
呼吸も全く乱れていない
そのくせ、レースには慣れていない
何者だ?

この男はスペインのジョルディ・ガミト



現在3位
レースに慣れていないのも当然
5年前まで格闘家
タイでムエタイのトップ選手として活躍したが
30歳を機にトレイルレースの世界に飛び込んだ
トレイルレースでは目立った成績はなくパートタイムで働きながら
レースに参加している
UTMBで活躍すればプロ契約をとれる可能性が高まる
ジョルディは今36歳
プロランナーになるための最後のチャンスとこのレースにかけている

ジョルディのすぐ後ろ
もう一人ペースを上げる選手が



現在4位
ルーマニアのロベルト・ハイナル
UTMBは2度目の挑戦
1度目はリタイヤ
ロベルトの本職は軍人
鍛えぬいた体力と精神力でルーマニア国内では敵なしのトップランナー
しかし、UTMBをはじめ国際的なレースで上位入賞経験はない

トップの二人に対して、ジョルディは30分差
さらに1分差でロベルト
また勝負の行方が分からなくなってきた



トップの二人はどうなった?
ザックが前にいる
しかし表情が険しい
一方グザビエは涼しい表情だ

相手の息遣いを聞いて状態を見極める
そして横に並んで揺さぶりをかける
なんという冷静さだ

常に全力疾走と常にマイペース
二人の戦略の違いが調子の良しあしにくっきりと表れた



123km地点のエイド
ザックはサポーターに足をマッサージしてもらう
グザビエは立ったままだ
わずか4分の休憩でもう出発だ

一方ザックはまだ動けない
かなり辛そうだ
15分後なんとか立ち上がった

仲間の励ましで前に進む
しかしフラフラだ

アメリカ初のUTMB制覇
ザックはあくまでトップを狙う

そのころ3位のジョルディが123km地点のエイドに到着
サポーターは妻のアイナ
1分後4位のロベルトがやってきた
3位を争う2人が同じテントで相まみえた

4位のロベルトが先に動いた
それを見てジョルディが立ち上がった
ジョルディもすぐ後ろを追いかける

ルーマニア国内では無敵のロベルト
世界でも自分の走りが通用することを証明したいと考えている

ルーマニアを代表するランナーとしての誇りを胸にロベルトは走る



レースは130km地点を通過
トップはグザビエ
13分差でザックが追いかける
さらに20分差でロベルト
1分遅れでジョルディ
のこり40km勝負の行方はわからない



100km地点
日本の丹羽薫がレース最大の難関フェレ峠に差し掛かった
現在女子24位
日中でも気温はマイナス2度
風速20km相変わらず強い風が吹いている
後半追い上げ型の丹羽
調子が出てきたようだ

目標は自己ベストの更新
丹羽の挑戦は続く



トップ争いは
135km地点まで進んだ
しかしこの先2000m級の峠が3つも待ち構えている

ひとつめのジエテ山は標高2043mの峠を越える

トップで来たのはフランスのグザビエ
凸凹の岩場をすいすい上る
ここでも事前に決めたペース配分を守っている


20分後
二位の選手が来た
なんとルーマニアのロベルトだ
ジエテ山の登り口でザックを追い抜き
ついに2位になった

すぐ後ろから3位の選手が来た
ジョルディだ
表彰台の可能性が見えてきた

さらにその10分後ザックが来た

一歩踏み出すごとに太ももに激痛が走るという
さらに余りの痛さで足首が曲げられない
ただ歩くことさえ難しい
抜きつ抜かれつを繰り返したグザビエとのデッドヒート
無理やりペースを上げたことがあだとなった
一般の登山者にも追い付かれてします

ザックはこれまで走った20のレースで1度もリタイヤをしたことがない
最後まであきらめない
それが爆走王ザックのプライドだ



138km地点
トップはジエテ山を下り麓の村までやってきた

140kmエイド
わずか2分の休憩で走り出した

残る峠はあと2つ
観客たちが大声援で送り出す

30分後
2位のロベルトが村にやってきた

残り30kmで26分差
ここまで来たら1位を狙う


ジョルディが来た
ロベルトとの差は15分に開いたものの目の輝きは失ってはいない

なんと僅か1分で出発
ジョルディも上を狙う


そのころザックはまだジエテ山を登り続けていた
順位は16位
トップからは2時間遅れている
絶え間なく激痛が襲う
それでも進み続ける
そしてついに
2000mの峠まで2時間かけて辿り着いた
爆走王の名にふさわしい壮絶な走りだった

ザック・ミラー
137km地点 リタイヤ



130km地点に丹羽がやってきた
順位は女子19位
なんと123km地点のエイドで食料の補充を忘れてしまった
前に進むエネルギーが出ない


ストックを使いながらなんとか10km進んできた
140km地点のエイド やっと補給ができる
丹羽のサポーターが待っていた
15年来の友人の田辺聡美
有給休暇を取って駆け付けた
感謝の気持ちを順位を上げて示す
レースは終盤
持てる力の全てをぶつける



レース開始から20時間
155km地点
優勝争いは残り15km最後の登り

トップはグザビエ
ここまで来ても焦るそぶりすらない
マイペース作戦にブレはない

2位ロベルトは走る
グザビエをとらえることはできるのか

その後ろからジョルディが猛追する
プロとして生きていくには順位はひとつでも上がいい

いよいよ決着の時を迎える


町を埋め尽くす観客が王者の帰りを待つ
トップの選手が現れた
グザビエだ
史上稀に見る大混戦を制し3度目の優勝を成し遂げた


1位 グザビエ・テベナール 20時間44分


ルーマニアの国旗が揺れる

2位はロベルトだ
ルーマニア人として史上初の表彰台を勝ち取った


2位 ロベルト・ハイナル 21時間31分(+47分)


そして3位はムエタイからトレイルレースへ転身したジョルディ
念願のプロランナーの道が拓けた
サポートしてくれた妻と喜びを分かち合う


3位 ジョルディ・ガミト 21時間57分(+26分)


UTMBの歴史にニューヒーローが2人誕生した



トップがゴールして7時間
レースは2回目の夜を迎えた

丹羽はスタート直後の序盤、女子41位から必死に巻き返し
16位まで浮上した

補給のミスが響き、目標としていた自己ベストの更新はかなわなかった

午後10時50分シャモニーに到着
こんな時間でも大勢の人が拍手で迎える
思わず笑顔がこぼれる

支え続けてくれたサポーターと妹が待っていてくれた
28時間52分の力走
170kmを戦い抜いた


女子16位 丹羽薫 28時間52分


世界の頂点を決めるトレイルレース

ウルトラトレイル・デュ・モンブラン

限界と戦い続けたランナーたち

完走者は1778人

その全員に観客たちの喝采が贈られた



次のヒーローは誰だ!?







<UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)とは?>



UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)が始まったのは2003年
第1回の参加者は660人
あまりの過酷さに選手たちは次々と脱落
ゴールまでたどり着いたのはわずか67人
アルプスを走り抜く難しさ、そして壮大なスケールは
ランナーたちの冒険心を掻き立て挑戦者は年々増加
厳しい参加資格があるにも関わらず6000人もの応募が集まる人気ぶり
トップランナーの激走を応援に駆け付けた観客はなんと5万人
一大スポーツイベントになった




2018年で16回目の開催
コースはモンブラン山麓を一周する全長170km
険しい登山道を駆け抜けるノンストップレース

スタートして間もなく日没
暗い山道を走り続ける
トップ選手たちが100kmを越えた付近でようやく夜更けを迎える
途中2000m級の峠を8つ越えなければならない
登ることになる高さの合計は10,000mにもなる
トップランナーでさえゴールまで20時間以上かかる





<番組で紹介したおもな出場者>



キリアン・ジョルネ(スペイン)30歳

今大会断トツの優勝候補 UTMBには4回出場し、優勝3回、準優勝1回
トレイルレース界の頂点に君臨する絶対王者


ジム・ワームスリー(アメリカ)28歳

学生時代は陸上の中距離で活躍した
24歳でトレイルレースに転向するとスピードを武器に
数々の大会を制してきた
2017年のUTMBでは100km地点まではトップを走り、5位入賞
一躍世界のトップランナーに名乗りを上げた


ザック・ミラー(アメリカ)29歳

アルプスを走る101kmのレースで優勝したこともあるプロランナー
またの名を「コロラドの爆走王」
最初から最後までアドレナリン全開
それがザックのポリシー


グザビエ・テベナール(フランス)30歳

アルプスの麓で生まれモンブランを知り尽くした地元のランナー
UTMBは2013年に初出場で優勝
2度目の2015年でも優勝
ところが3度目の挑戦となった2017年は突然の不調に襲われ4位
ライバルを意識せずにマイペースを貫く


ジョルディ・ガミト(スペイン)36歳

5年前までタイでムエタイのトップ選手として活躍
30歳を機にトレイルレースの世界に飛び込んだ
トレイルレースでは目立った成績はなくパートタイムで働きながら
レースに参加している
UTMBで活躍すればプロ契約をとれる可能性が高まる
プロランナーになるための最後のチャンスとこのレースにかけている


ロベルト・ハイナル(ルーマニア)28歳

UTMBは2度目の挑戦
1度目はリタイヤ
本職は軍人
鍛えぬいた体力と精神力でルーマニア国内では敵なしのトップランナー
しかし、UTMBをはじめ国際的なレースで上位入賞経験はない


丹羽 薫(にわ かおり)(日本)43歳

日本女子を代表するトレイルランナー
トレイルレース歴は6年
数々の国際大会で輝かしい実績を残している
UTMBは2016年初出場で女子8位
2017年には4位に輝いた
表彰台を狙う丹羽の戦いに注目





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