口臭予防にガムやタブレットを使用している人は多いと思います。
ガムを噛むことにより、唾液が出やすくなるので口臭予防には良いことなのです。
が、しかし!!
”砂糖が入っているガム” や ”砂糖が入っているタブレット” は口臭対策には逆効果なのです!!
なぜ砂糖がいけないのか?
”ガム”、”ミントタブレット”、”ミントシート”。
砂糖が入っているとなぜいけないのでしょうか?
砂糖を体内で分解するときに大量の水分を消費します。
唾液には口臭を防ぐ効果があります。
ところが、砂糖の分解で体内の水分が使われてしまうと、唾液の分の水分が不足してしまうのです。
唾液は唾液腺から出てきます。
水分補給をせずに砂糖入りのガムを噛み続けると、唾液腺の水分が空になってしまいます。
唾液のもとの水分が無いので、ガムを噛んでも口の中はパサパサになってきます。
余談ですが、アルコールの分解にも大量の水分が必要となり、唾液になるはずの水分が奪われてしまいます。
じゃあ、水分補給にジュースじゃダメってこと?
はい、ダメです。
水分補給には”水”です。
清涼飲料水には、大量の砂糖が含まれています。
「喉が渇いてジュースを飲んだけど、なんだかまだ渇きが収まらない。」
「それどころか、口の中がネチョネチョしてきた」
「水が飲みたい」
という経験はありませんか?
これもやはり、砂糖の分解に大量の水分が使われているからです。
そしてこの大量の砂糖。
良くお分かりだと思いますが、虫歯菌の最高のご馳走になります。
虫歯はひどい口臭の原因になります。
水分・ガム・ミントタブレット。
口臭を気にして摂取しても、間違ってしまうと口臭の原因になり、さらには虫歯にもなってしまうのです。
では、どんなガムを選んだらいいの?
簡単です。
商品に
「シュガーレス」
や
「キシリトール」
と書かれたものを選ぶだけです。
キシリトールは天然の甘味料ですので、砂糖が入っていなくても甘いのです。
逆に、商品の成分表示欄に
「砂糖」
「水あめ」
「ブドウ糖果糖液糖」
と書いてあるものは、口臭対策にはNGです。
さらに虫歯になる危険性もあります。
シュガーレスやキシリトールのガムだって、水分を摂らずに噛み続けるのはよくありません。
少しずつ体の水分は減っていくからです。
そんなときは、水を飲みましょう。
ジュースやお茶ではなく、「水」です。
結局のところ、ガムやタブレットを使用するよりも、「体内に水分をしっかりと補給して、唾液を出すこと」が口臭対策のカギなのです。
砂糖不使用のガムを、時より水を飲みながら噛むことで、口の中に適度な唾液を保ちましょう。
さらにガムを噛むことで、唾液の量が増えて細菌の繁殖や歯の色素沈着を防ぐことができるのです。
ガムはどうやって噛んだらいいの?
まず、ガムを味が無くなるまで噛みます。
次に味が無くなったガムを、舌を使って丸めます。
この丸めたガムを舌の上に置き、意識しながら転がしてください。
そうすると口の中に異物があるため、唾液が出はじめます。
会話をするときは、上の一番奥の歯と頬の間にガムを挟み込みます。
ここには耳下腺という唾液腺の出口があり、そこに物が挟まっていると、唾液は出続けます。しかも、奥歯と頬の間に挟まっているので、くしゃみをしてもガムが飛び出ることはなく、その状態で飲料を飲むことも可能です。
この方法は、ガムを口に含んでいても、周囲に気づかれることがないというメリットがあります。
ビジネスマンの場合、仕事をしながらガムを噛むことはむずかしいかもしれませんが、これなら仕事をしながらでも無臭をキープできる簡単な方法です